Industrial automation, OLP |

オフラインティーチングが金属業界のスピード・品質・生産性を向上

HT Laser社は1989年の創業以来、システムサプライヤーとして金属業界を支えるパートナー企業です。アセンブリやコンポーネントの製造、ならびにカスタマイズされた切断加工を専門としています。産業用レーザーおよびウォータージェット切断のパイオニアであり、フィンランドにおけるレーザー溶接の主要企業でもあります。同社は、ロボットのオフラインティーチングにVisual ComponentsのOLPソフトウェア(旧Delfoi Robotics)を活用しています。

少量生産の鍵となる柔軟性

HT Laser社の顧客は主にフィンランドの機械メーカーであり、同社はサブコントラクターとして多様な製品を供給します。生産は主に小ロットで行われ、製品は常に顧客ニーズに合わせた特注仕様です。生産性と収益性の観点からは、高い柔軟性、体系的な生産計画、そして適切な設備・機器・ソフトウェアが求められます。

「サブコントラクター事業に必要なのは、顧客のニーズに合わせて生産数を調整できる能力です。需要が高ければ迅速に対応し、需要が落ち着けば生産数を抑えなければならないので、柔軟性が何より重要になります。ロボットのオフラインティーチング技術とDelfoiソフトウェア(現Visual Components Robotics OLP)は、その中心的な役割を担っています。」HT Laser Oy社のProduct Development Manager、Janne Tuominen氏はそう語ります。

発展の中核を担うロボット化

HT Laser社では、約20年にわたり生産業務に溶接ロボットを活用し、さまざまな製品の溶接作業を行っています。HT Laser社およびその子会社では、KUKA、OTC、ABB、安川電機など複数の異なるメーカーのロボットを使用しており、こうしたロボットの活用場面は今後もさらに拡大していく見込みです。Janne Tuominen氏は次のように述べています。

「十分なアクセス性が確保できる場合や、長時間の溶接が必要になる場合、あるいは部品数が多く手作業では溶接しきれない場合などにロボットを活用しています。ロボットの利点は休むことなく溶接ができ、かつ安定した品質を再現できる点です。」

「当社は常に生産業務の自動化レベル向上を図っており、Delfoi Roboticsはロボットのオフラインティーチングにおいて重要な役割を担っています。」

ロボットのオフラインティーチングがもたらす多くのメリット

オフラインティーチングでは、ロボットのティーチングを生産現場外のコンピューター上で行うため、生産業務を停止させる必要がありません。Delfoi Roboticsの製品群は、ほぼすべての産業用ロボット用途に対応するソフトウェアを網羅しており、ブランドに関係なくあらゆるロボットに対応しています。Delfoi ARCソフトウェアは、溶接対象の3D CADモデルの特性と溶接情報を効果的に活用することで、エラーのないプログラムを迅速に生成します。Janne Tuominen氏は次のように述べています。

「オフラインティーチングのメリットを、生産現場で日々実感しています。最大のメリットは時間の節約です。生産を止めることなくティーチングができるため、機械を稼働し続けられます。また、ソフトウェアの特定のマクロ機能によって、ティーチングプロセスの時間をさらに短縮できます。オフラインティーチングは、大型の溶接部品や作業が困難な高所に配置された溶接部品の問題に対応する際にも役立ちます。」

「オフラインティーチングは場所を問わず行えるので、複数の工場のロボットを一か所からティーチングできます。Delfoi Roboticsの協力のもと、オフラインティーチングの専門性と技術力の強化に投資しているのはそのためです。」

自動化技術とオフラインティーチングへの同時投資

生産の自動化およびロボット化への投資には、継続的な開発が必要になります。HT Laser社は、ロボット化の効果を測定・検証することを目的としたフィンランドの国家プロジェクト「AITOOLS1」に参加しています。ロボット溶接プロセスを動的に調整・最適化できる機械学習モデルの開発を進める3年間の共同プロジェクトで、Delfoi Roboticsも、VTTフィンランド技術研究センターやタンペレ大学、その他の企業各社とともに参加しています。

「自動化レベルを継続的に向上させることが、当社のねらいです。ロボット技術とオフラインティーチングに関しては、今後さらに積極的に投資し、成長させていきたいと思っています。Delfoi Roboticsのような、知見の深いパートナーとともに未来を築いていけることは大変心強いです」と、Janne Tuominen氏は述べています。

Visual Componentsについて

Visual Componentsは、1999年設立の3D製造シミュレーションのパイオニアです。当社の3D製造シミュレーションは、製造業者の生産ライン設計から検証、最適化、開発に至るまで、最大限の効率化を支援します。さらに、Visual Components Robotics OLPソフトウェアは生産設備のデジタル化を実現。ダウンタイムの大幅な削減、生産時間の短縮、そしてロボットティーチングプロセスの改善に貢献します。

オフラインティーチングを活用するメリットについて詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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